カナ速mini

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俺がまだ3歳のときに父親が死んで女手一つで俺を育ててくれた母さん。

 
2403 名前:2ちゃんねるのどこか 投稿日:2010/02/10(水) 15:31:17
314 1/3 2008/12/17(水) 12:52:58.64 ID:SXX9TQ/K0
母が脳梗塞で死んだ。
43歳だった。

10日まで元気だったのに。急に逝ってしまった。本当に急に・・・
11日の朝、母は低血圧で夜遅い仕事のせいもあるのだが朝が弱い、朝食を作るのは俺の日課になっていた
いつもみたいに朝御飯作って母さんを起こしに「ごはんできたぞ」と呼んだ。
でもいくら呼んでも返事がなかった。いつももう少し寝かせてとぶーぶー文句言いながらも、絶対に起きてくるのに
おかしいと思って見に行ったら母さんはもう冷たくなってた
最初はふざけてるのかと思った・・・

俺がまだ3歳のときに父親が死んで女手一つで俺を育ててくれた母さん。
よく口論もしたし引っ叩かれもした。まるで姉弟のようにほんとよく喧嘩した
母さんが会社の帰りに飲みにいって終電なくなると毎回俺が呼び出された
あきる野に住んでるってのに新宿だ、吉祥寺だと。あちこち呼び出され
ほんとアホかと。


315 2/3 2008/12/17(水) 12:53:16.80 ID:SXX9TQ/K0

高校卒業間近の時、金きついのに大学いかせてくれた。
金ないんだから働くよと言ったら、おもいっきり引っ叩いてまで俺を大学に行かせてくれた
今年大学をキッチリ卒業して就職してこれからやっと親孝行できる身になったのに
なのに母さんは急に死んでしまった・・・

友達や親族とかにこの顔見せるのはさすがに辛いからここだけで叫ばせてくれ
かなしいかなしいかなしいかなしいかなしいかなしいかなしいかなしいかなしいかなしいかなしい
どうしよう。なんかもうなにしていいのかわからない
今年の年末年始は母さんを旅行に連れてってやろうと思ってて
もう計画だってちゃんと立っててあとは年末年始を待つだけだった
結局俺はなにもしてあげられなかった。

母さんの生命力吸い取るだけ吸い取って。
一人前に俺がなると生命力吸われすぎて交代のように母さんだけ消えてしまった
やっと親戚も全員帰ってくれてこれでやっと一人で泣ける
なんか泣くのガマンしすぎた
これ書きながら涙とまらない
母さん幸せだったのかな。幸せにしてあげたかったな。
女で1つで育ててくれた母さんに親孝行したかった・・・・

316 3/3 2008/12/17(水) 12:55:46.06 ID:SXX9TQ/K0
大学を卒業し就職が決まり、一人暮らしのアパートを引っ越すことになった。
友人数人と、電車で1時間半ぐらい離れた実家から姉が手伝いに来てくれたのだが、なぜか姉はデカイ荷物を持ってきた。
「???」と思いつつ作業を開始し、昼飯時。 コンビニや食べ物屋に行くのも大変な田舎のこと。
しかし俺は見栄はって、 仕出屋に寿司の出前を頼んでおいた。友人らには大好評。
夕方前には引越し終了。新居でひとまず落ち着いて、友人らも帰っていった。

が、最後まで残っていた姉が、例のデカイ荷物をもったまま帰ろうとする。
「あれ?そんなでかい荷物をまった持って帰るん?引っ越し祝いか何かじゃないのか?」と問い詰めても言葉を濁すばかり。

じれったくなってむりやり荷物を奪い中身を見ると――大量のオニギリだった・・・
「引越しで台所も片付けてるし、みんなお昼に食べるものないだろうと思ったんだけど……。
 すごいお寿司とか出てきたから、出しにくくなっちゃった」
恥ずかしそうに苦笑する姉。俺は泣きそうになった。
あんな 重い荷物をわざわざ1時間半もかけて電車に揺られもってきてくれた姉

もちろんその後オニギリは全部ひきとって、ラップにくるんで冷凍保存し、
一週間かけて全部食べた。あんなに最高にうまいおにぎりは初めてだった・・・。



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俺がリビングに行ったら姉が雑誌読みながら鼻歌(にしてはでかい声)を歌ってた。

 
2418 名前:2ちゃんねるのどこか 投稿日:2010/02/10(水) 12:08:21
俺がリビングに行ったら姉が雑誌読みながら鼻歌(にしてはでかい声)を歌ってた。
姉「にゃにゃにゃ、にゃーにゃーにゃー♪」
曲調から察するに、とある洋楽らしいが歌詞が分からないので
全部「にゃー」で歌ってる模様。
姉がこちらに気づいてないのでしばし鑑賞。
姉「にゃにゃにゃにゃ・・・(こちらに気づく)」

俺(・∀・)ニヤニヤ
姉、恥ずかしかったらしく雑誌を顔に乗せ寝たふり?w
突っ込むのもアレなのでそのまま放置してやったw



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立ち読みしてる人の背後から中身を見れるから時間が稼げる。

 
2417 名前:2ちゃんねるのどこか 投稿日:2010/02/10(水) 00:07:00
415 :名無しさん@6周年:2006/08/13(日) 02:23:42 ID:lVxxHRI00
双眼鏡持ってくと便利だよ。
遠くから在庫がどれくらいあるか確認できるし
立ち読みしてる人の背後から中身を見れるから時間が稼げる。
同人誌ってのは表紙ばかり綺麗で中身がメチャクチャな物が多いから
そうやって良品を選別してゆく。匠になるのはまず経験だな

450 :名無しさん@6周年:2006/08/13(日) 02:40:40 ID:lVxxHRI00
そもそも便所だの脱糞だの、なに甘い事言ってんの?だよ。
ウイダーゼリーを何日も前から飲んで腹の中カラにしておけよ。
当日はイラクの米兵のように塩気のあるものを口に含みながら行動するんだよ。
水は最低限でいい。戦場なんだから舐めたこと言うな。
そんなもんじゃゴミみたいな本しか買えんよ。



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誰か『ヒサルキ』って知ってます?

 
2416 名前:2ちゃんねるのどこか 投稿日:2010/02/09(火) 22:04:48
291 1/4 2009/02/11(水) 01:28:05.96 ID:afE+llJq0
最近、保育園で保母さんをやってる友達に聞いた話。

その子が行ってる保育園ってお寺がやってるとこで、すぐ近くにお墓があ
ったりする。お墓に子供が入っていたずらしないように、周りに柵がして
あるんだけど、柵の杭の尖った先っちょに、虫やトカゲなんかが串刺しに
なってることが良くあるらしい。園児のイタズラかもしれないけど、お寺
も兼ねてる保育園だから、けっこう人の出入りは多くて、広場で小学生な
んかがしょっちゅう遊んでるから、誰がやってるのかわからない。まぁ鳥
のせいかもしれないし〜って感じで、誰もたいして気にはしてなかった。
ところがある日、その柵にモグラが刺さっていた。さすがに哺乳類はグロ
いんで、すぐに園長先生(=寺のお坊さん)が片づけてくれた。
で、しばらくすると、今度はネコが突き刺さってた。これはさすがに酷か
ったんで、保母さんやお坊さんが集まって、誰の仕業か?どうしたらいい
のか?って話をした。でも、犯人はわからないし、再発防止の名案も出な
かった。結局、どーするんだろうね〜ってムードでダラダラと時が過ぎて、
ある日、ウサギが突き刺さってた。保育園で飼っていたウサギだった。こ
れは、友達が見つけたらしい。早朝に、お坊さんがお墓の掃除に行った時
には無かったのに。
その日は、たまたま友達より早く来ていた子供がいたんで、その子に何か
見た?って聞いてみた。その子は一言「『ヒサルキ』だよ。」って言った。
「『ヒサルキ』ってなあに?」と聞いても上手く説明できないみたいだっ
た。あとで、ほかの子に『ヒサルキ』の事を聞いてみた。みんな知ってい
た。でも、誰も『ヒサルキ』がどんなモノなのか説明できなかった。
子供達は、ウサギが死んだのを、あまりかわいそうだと思っていないよう
だった。何となく、しょうがない、みたいな感じで醒めていた。

続きます

292 2/4 2009/02/11(水) 01:29:31.87 ID:afE+llJq0
つづき

変だと思ったのは、『ヒサルキ』のことは、園児の親も知らなかったこと。
子供がそんな言葉を使っているところも、誰一人覚えていなかった。テレ
ビや本のキャラでもなかった。
すると、保母さんの一人が、昔そんな名前の絵を見たことがある、と言い
出した。子供が描いた絵は返してあげるので保育園には残っていない。た
だ、絵を描いた子がその保母さんの近所の子だったので名前を覚えていた。
「その子に聞いたら・・・」と友達が言うと、その保母さんは「引っ越し
た。」と答えた。そして、「その引っ越しが変だったんで、覚えてる。」と
も言った。なんでも挨拶もなく、急に引っ越していったらしい。さらに不
思議だったのは、引っ越す時にチラッと見たらしいんだけど、その絵を描
いた子が両目に眼帯をして車の中に座っていたんだって。それで、どこへ
行ったのかはわからずじまい。
それからニワトリが串刺しになったのが最後で、『ヒサルキ』騒動は終了。
結局、犯人も『ヒサルキ』の正体もわからずじまい。前みたいに虫なんか
は突き刺さってるみたいだけど。

終わりです。

昼休みに急いで書いたから、文章荒れてる?洒落になってるし。スマソ。
で、誰か『ヒサルキ』って知ってます?

297 3/4 2009/02/11(水) 01:33:15.64 ID:afE+llJq0
差し障りがあるといけないので、時と場所はぼやかして書きます。
そこの施設内で、たびたび動物の惨殺死体が発見されるのです。
そこにいた子供に聞くと「きらきらさんがやった」と言います。
「きらきらさんってなに?」と聞くと
両目を両手で隠し「しらない」としか言いません。
そこの職員も「きらきらさん」がなんなのか、さっぱりわからず不気味に思っていました。

あるとき、施設内の庭に子供達を連れ出したとき
私と手を繋いでる男の子が小さく「あっ」と声をもらし
「きらきらさんだ」と言って、青空の一点を見つめます。
私も空を見つめましたがなにも見えません。
ふと気がつくと、他の子供達も徐々に「きらきらさん」に気がついたらしく
ひとり、またひとりと空を見上げ、結局その場の子供達全員が同じ空の一点を見つめているのです。
「きらきらさん」に向かって、にこにこ手を振っている子もいます。

とても晴れ渡った明るい昼下がりに、突然起こったこの不安な静寂に耐え切れず
私は手を繋いでいた男の子の前にしゃがみこみ
「なんにも見えないよ?きらきらさんってなんなの?」と問いかけました。
するとやはり、両目を両手で隠し「しらない」というのです。
私は彼の両目を覆っている両手をはずし
「私も知りたいなー。教えてよ」と言いました。

すると。
その子はいきなり、両手の人差し指をおもいっきり突き出し私の両目を衝こうとしたのです。
驚いてシリモチをついたので、その攻撃を避けることができましたが
今度はその突き出した両手の人差し指を、同じ勢いで、なんのためらいもなく彼は自分の両目に突き刺したのです。
あまりのことに我を忘れて私は彼に飛びかかり、押し倒し、
さらに力を込めて自分の目にねじ入れようとしている小さい両手を必死に押え
「だれかっ!だれかああぁあ!!たすけてったすけてぇぇぇ!!!」と絶叫していました。
子供とは思えないような力でした。

301 4/4 2009/02/11(水) 01:36:55.98 ID:afE+llJq0
私ともみあううちに、彼は自分をとりもどしたのでしょうか。
ふいに「目が痛いよーーー!!痛い痛いよーー!」と泣き出しました。
まるで今ケガに気がついたように。
すぐに病院に連れて行き、失明を免れることはできましたが、後遺症は残ってしまいました。

私は今まで、この体験は集団ヒステリーのようなものだと思っていました。
または空想の産物の共有みたいなことが起こっていたのかもと解釈していました。
しかし、おそらく時も場所も違うにも関わらず、
「ヒサルキ」という話が存在し、「きらきらさん」を体験した私がいる。

言葉をうまく操れない子供達は
得体の知れないものに対して勝手に名前を付け、親しんでしまうことがあります。
大人があるときふと耳にする聞きなれない子供達の「造語」に
立ち入ってはいけない場合があるのではないか・・・
ここにきてそう思いました。



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俺は視力がすごく悪いし色盲。そのうえ正直、耳も悪い。

 
2415 名前:2ちゃんねるのどこか 投稿日:2010/02/09(火) 20:04:02
俺は視力がすごく悪いし色盲。そのうえ正直、耳も悪い。

俺と彼女は車事故を起こした。俺はしばらく入院した。
一緒に退院した彼女は優しく声をかけてくれたが、えらくやせてしまってた。
まあそれでも俺のこといたわってくれるので去年、結婚した。

・・・最近きづいたんだけど、やっぱり別人だと思うんだよ。俺の嫁。
事故を境に、やっぱり別な人になってると思うんだ。

鈍すぎるとかバカとか言われるかもしれないけど・・・
俺、こういう風に知覚が弱いから。人は雰囲気くらいでしか判断つかないんだよ。
体臭がまず変わったし、肌もなんか急に年を取った気がする。
俺は「女子ソフト部出身」だと聞いていたが「部活はしてなかった」というし、
とにかく昔の話を避けたがる。
昔は首に大きなホクロがあって「チャームポイント」だっていってた。
そんで今の嫁には首になんのホクロもない。

仕事に忙しい俺にとって今の嫁に満足してるといえばしてるし・・・
どっちみち怖くて聞けないけどな。うーん。


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先日、たこやきの国に旅行に行った

 
2414 名前:2ちゃんねるのどこか 投稿日:2010/02/09(火) 18:03:08
先日、たこやきの国に旅行に行った
飛行機で行ったんだが、俺の後ろの席に座ってたのは、4、5歳くらいの女の子とそのお父さん
その親子の会話

(*´∀`*)「見て見て!飛行機の翼だよ!おっきいねぇ!」
(´・ω・`)「おっきいねぇ」
(*´∀`*)「今からお空を飛ぶんだよ!すごいねぇ!」
(´・ω・`)「すごいねぇ」

----離陸

(*´∀`*)「わー飛んだ飛んだ!家がどんどんちっちゃくなるよー」
(´・ω・`)「ちっちゃいねぇ」
(;´∀` )「・・・・・もしかして眠い?」
(´・ω・`)「うん」


ちなみに、
(*´∀`*)→お父さん
(´・ω・`)→女の子

終始テンションの高いお父さんと、サラッと受け答えをする女の子に噴いた



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恥ずかしながら、自殺を図って失敗。

 
2402 名前:2ちゃんねるのどこか 投稿日:2010/02/09(火) 15:30:48
恥ずかしながら、自殺を図って失敗。
病院を退院する時、

「悩みから解放されて眠っているあなたは、とても綺麗であのまま眠らせておいてあげたかったけど
僕は医者だからね」

とお爺ちゃん先生だったけど、綺麗なんて言われた事がないので嬉しかった。

その後、私を真っ直ぐに見て

「生きなさい」と言ってくれた。

もう何年も前のことだけど、辛くなったら思い出す。



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オレが寝てる間に女の人からのメールがあったんだよ。

 
2413 名前:2ちゃんねるのどこか 投稿日:2010/02/09(火) 12:01:42
オレが寝てる間に女の人からのメールがあったんだよ。

メアドだけで名前がでないやつから。
嫁がアグレッシブに勘違いして「もうメールすんな」とか書いて返信したんだよ。
「なんでそんなこと言うの?」とか相手の女性からまた返信があって、
さらに勘違いして「私は妻です」とかって返したらしい。
そしたら「私は母です」って返ってきて「どーしよー」って起こされたことがある。

かーちゃんアドレス変えたら言わなきゃ。そして名乗らなきゃだめじゃん。



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父親が居間で、何か事務仕事をしていた。

 
2412 名前:2ちゃんねるのどこか 投稿日:2010/02/09(火) 00:59:48
幼稚園の頃。

父親が居間で、何か事務仕事をしていた。
私と、同じく幼稚園児の姉は、父親に構わず居間で走り回って遊んでいた。

父、「気が散るからやめなさい!」と怒る。

「気」が何なのかよく分からず、体内にある液体状のエネルギー体か何かだと
咄嗟に思い込んだ私は、小声で姉に尋ねた。

私、「気が全部散って無くなったらどうなるの?」

姉、「死ぬ。」

父が吹いた。


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そこは小さな山荘だった。もう、何年も放置されていたのだろう。

 
2411 名前:2ちゃんねるのどこか 投稿日:2010/02/08(月) 22:26:01
炎が、暖炉の中で灰色の煙を吐き出しながら燃え続けていた。赤い光が漏れて、辺りを照らし出している。
そこは小さな山荘だった。もう、何年も放置されていたのだろう。
窓ガラスはひび割れ、もはや役目を果していない。大気には埃と黴が満ちて、壁や朽ち果てた家具には蜘蛛の巣があちこちに絡み付いている。
何処かから漏れた隙間風が、人のすすり泣くような声を立てながら、寒気を部屋に吹き込んでいた。
暖炉の前には、一組の男女がいた。その片割れ、ブレザーに身を包んだ少女は中腰で座り込み、炎を見つめていた。
銀色のフレームとレンズが赤い光を受けて煌いている。彼女は手馴れた手つきで薪を放り込み、火ばさみで奥へと押し込んだ。
「先輩、案山子の語源って知ってますか?」
少女は燃え盛る炎を見つめながら、どこか慰めるような声で背後に立つ少年に呟く。
先輩と呼ばれた彼、学生服の上から一枚コートを羽織った少年は呆然とその場に立ち尽くしているようだった。
彼の虚ろ気な視線は生気が無いように淀んでいる。だが、彼の視線もまた、炎の中に向けられていた。
「知らんよ。意味なんてあったのか」
押し堪えたような、怒りを含んだ声。それを聞くと、少女は小さく苦笑しながら答えた。
「嗅がし……臭いを嗅がせるって意味。私達の知る案山子は人形を作って、鳥獣の視覚を騙して作物を防御していますが、
本来、案山子は獣肉を焼き焦がして串に刺し、肉の臭いで鳥獣を遠ざけるためのものだったらしく、その名残が今でも残っているそうなんです」
彼女は、少し得意げな声で言葉を続ける。
「勿論、実質的な効果はあったんでしょう。でも私は最初からそれを目的としてやったとは思えないんです。
作物を荒らした鳥獣への恨み、それがあったからこそ獣を捕まえて串刺しにして焼き殺すという残酷な手段を選んだと思うんですよ。」
「生贄、とも考えられるんじゃないか?」
言葉を縫って発せられた少年の問いに、彼女は頷いた。
「勿論ですよ。豊穣神には生贄がつきものですからね。当時は肥料を与えれば作物が育つ、なんて合理的に考えてたわけじゃないでしょうから、
命を奪い、その血の力を神に捧げる事で、作物を守ろうと思っていたのかもしれませんね」
「そうか」
少年は答えると、おもむろコートに手をかけ、ゆっくりと脱いだ。紺色のブレザーには所々、黒々とした染みがこびり付いて、固まっている。
「ところで、俺たちの案山子は誰から、何を守るんだ?」
「警察から、私達を。それ以外何があるんですか?」
少女は再び薪をつかみ、炎の中に投げ入れた。
暖炉の中では、薪と共に黒く焼き爛れた肉の塊が転がっている。
そこから溶け出した皮脂は黄色い火花を放って爆ぜ、更に赤く部屋を染め上げていった。
「まぁ、所詮は案山子。気休めですけどね」
自嘲するような暗い笑いを浮かべて、彼女は次の薪に手を伸ばした。



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